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コンピュータ言語 日記

好きな書籍の一節の紹介

今日は何となく、好きな書籍の一節を紹介しようと思います。その書籍はNumerical Recipes in C[日本語版](W. H. Press, B. P. Flannery, S. A. Teukolsky, W. T. Vetterling著 技術評論社)です。そういえば最近、プログラミングの本ばっかり読んでる気がしてどうかなと今感じましたが最近のマイブームなんでね。仕方ないね。

その一節を以下に引用します。

コンピュータプログラムと, 紙に書いた詩や楽譜とは, ある意味で非常に似ている。いずれも, 2次元のページあるいはコンピュータ画面上の記号という視覚的媒体を通じて権限する。つまり, 視覚的な, 2次元の, 時間を凍結した形で表現されるが, それらが伝達しようとするものは, 時間的に展開する一つの過程である。詩は読まれることを前提とし, 音楽は演奏されることを前提とし, プログラムは一連のコンピュータの指令として実行されることを前提とする。

 いずれの場合も, 視覚的な形での伝達の対象は人間である。これらは人間に, 時間的に展開する過程のできるだけ深い理解を, できるだけ有効に伝達しようとする。詩では対象は読み手であり, 音楽では演奏家である。同様に, プログラムの対象はプログラムの利用者である。

Numerical Recipes in C[日本語版](W. H. Press, B. P. Flannery, S. A. Teukolsky, W. T. Vetterling著 技術評論社) 23頁より引用

芸術の範疇である詩や楽譜と、普通は仕事の道具であるプログラムという関係なさそうなものの類似への言及が面白いですね。一見発想の飛躍にもとらえられますが、機能という意味では確かに共通点があるかなと思わせます。また、この文がプログラムの学習書に載っている事実が興味深く印象に残っていました。幅広いことへの知識や想像が知性に繋がるのかもしれませんね。

ちなみに、この本自体はC言語の数値計算への幅広い応用について書かれた書籍ですが、プログラムの間違いやバグが多いらしく(私自身は現状、プログラム部分を確認してはいません)、購入する際は色々下調べをした方がよいかもしれません。

また、英語版の第二版がネット上で公開されているそうなのでそちらを読んでみるのもよいかもしれません。

今日はそんな感じでした。

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